smc PENTAX M28mm f3.5
豊山町『八右衛門』のトマトカレーうどん。
新年はこのうどんを食べて、さあいっちょやるか(何を?)というような気分になるのである。
トマトカレーうどんを食べに行きませんか? と初めての人に声をかけると、たいていは一瞬ためらったのち、それはいったいどんなものかと想像を巡らせ、そのあげく、ではひとつ死んだつもりで行ってみますかと、怖いものみたさ半分で出かけていくようなことになる。
ごらんの通り、トマトカレーうどんと言っても、トマト色に染まっているわけでもなく、トマトのでかいのが鎮座しているわけでもない。
よおく見ると、カレーの中に少々オレンジっぽいものが見える。それが、ひとつのトマトをおよそ8分の1に切り分けたトマトの果実である。酸味のある生食用トマトである。
その酸味がカレーによくあうのである。
さらにトッピングをよく見ていただきたい。素揚げの、しし唐と茄子。この按配がまたよろしい。写真見ているだけでまた食べたくなります。
うどん、この場合は普通麺です。(煮込み系のうどん麺は別物ですが、この話をすると長くなりますので割愛)
カレーは、関東でよくある蕎麦つゆで伸ばしたサラリ系ではなく、ドロリとしたこの地方特有のボリューム感のあるドッコイショ系であり、最期に残ったカレーにご飯をぶち込めばなお美味しくいただける。
まさに、味噌煮込みうどん、台湾ラーメン、あんかけスパを生んだ尾張名古屋の英知の結晶であるといっても過言でない。
さて、ここまで写真を凝視してきたみなさんは、あることにお気づきのことと思う。
箸袋に印刷された『八右衛門』のロゴの上部に小さく「手打ちそば処」と書かれているのを。
そうなのである。実はここはもともとお蕎麦屋さんなのであった。ぼくも知らなかった。今や、このお店でお蕎麦を注文する人など見たこと無い(ぼくだけか)。
そんな蕎麦屋のトマトカレーうどん。東名高速を東京からひた走り、ちょうど小牧あたりで小腹が空いたあなた。あるいは名神高速を京都方面からやってきて、さていよいよ中央高速に入らんとして意気込むあなた。
小牧ICで途中下車して41号線を南下し豊山町にはいったら、そこいらにお店がありますから、ナビで探して食べていってください。
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