銀盤の外では喧騒

今日はテレビもラジオも明日の女子フィギュアスケートの話題ばかり。

真央ちゃんに期待はしている。でもこの騒ぎ方はちょっと尋常じゃないと思うが、それもしかたないか。

演技順番の影響がどうか、とか、トリプルアクセルは絶対に2回飛ばないとポイント稼げないとか、テレビラジオではみんなで着順を予想しているようなものだが、あくまでスポーツ。

選手達が自分に向き合い、雑音をシャットアウトして、これまでの練習の成果をだすべく精一杯のパフォーマンスをしてくれるのをじっと見守りたい。

それぞれの選手にここまでの道程があり、その努力に対して大きな拍手を贈りたいと思う。

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smc PENTAX DA21mm f3.2

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コーチ

先日の大阪国際女子マラソン。

前半、レースを牽引した赤羽選手は途中棄権。最後まで粘った小崎選手が3位に入った。

そのテレビ中継の最後、日本陸連の澤木専務理事がコメントし、こんなようなことを言った。

「赤羽は残念だった。小崎は良くがんばって日ごろの力をだした。結果はコーチの力量の差である」

大胆な発言だった。

ぼくは一瞬えっ?と思ったが、なるほどとも思った。

今回のレースの場合では、

 ・データの集積と解析に基づくレース設計
 ・レース当日のコンディションの客観的状態把握と決断

の差が結果に出たように思う。

コーチは、冷静に客観的に選手の状態を見極め、的確なレース設計と、最終的にはレースに出るかで無いかを決めなければならない。選手はどこかが痛かろうが辛かろうがレースには出て行きたいと考えるものだ。

その判断は選手と気持ちが同化してしまうと難しい。

どんな状態でもレースあるいは練習で走りきろうとする鬼はいても、長い目で状態を判断しレースとか練習を止めさせる鬼が必要なのだと、専務理事はコメントしたのかもしれない。


(写真と記事は関係ありません)

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TAMRON AF18-250mm f3.5-6.3 LD ASPHERICAL MACRO

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イッポン

柔道グランドスラム東京の2日目に行ってきた。

選手の良い動きを撮りたいとファインダーをのぞくのだが、ついついファインダーの中で試合そのものに気がいってしまい、写真を撮るのを忘れてしまい、カメラが単なる望遠鏡になることが多かった。

なにせシャッターを押すのを忘れてしまうのだからだめなのです。シャッターを押すのがほんの何分の一か遅れただけで、その瞬間は撮れないのだから。

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TAMRON AF18-250mm F3.5-6.3 LD ASPHERICAL MACRO

ファインダーをのぞきながら選手の動きを予測し、投げが出た瞬間に右手人差し指に力をいれる。一発勝負で決めたいのだけど、やはりほとんどだめでずいぶん写真をボツにしました。

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TAMRON AF18-250mm F3.5-6.3 LD ASPHERICAL MACRO

これらは望遠端250mmで125分の1で撮っています。もっと長くて明るい単焦点がほしいところです。

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TAMRON AF18-250mm F3.5-6.3 LD ASPHERICAL MACRO

さて、試合そのものは、90キロ級で小野選手が優勝を決めるなど、見所もたくさんあって面白かった。柔道の面白さは一瞬の技の切れ。それが出そうな選手とそうでない選手では動き、立ち姿がどことなく違う。

今日の小野選手は切れている、そんな雰囲気が出てました。

ぼくの大好きな井上康生選手の柔道はもう見られなくなって久しいのでありますが、今後も期待できそうな若手も何人かいて、やはり柔道を見るのは面白いと感じた一日でありました。

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Qちゃんの笑顔

名古屋国際女子マラソン。ぼくは去年のように21キロ付近で待った。

名古屋城のお堀端を回る道。選手が沿道近くを走る場所だ。

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Qちゃんは先頭集団が去った後、ひとり、白バイを二台従えて走ってきた。いつものようなサングラスはかけておらず、とてもリラックスして沿道のファンに手を振りながらやってきた。爽やかないつもの笑顔。

そしてぼくたちの前を駆け抜けていった。

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K200D + TAMRON AF18-250mm F3.5-6.3 LD ASPHERICAL MACRO

爽やかな風が通り過ぎていったような気がした。

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嘉納杯東京国際柔道

今年も嘉納杯に行った。

柔道会場の雰囲気は一種独特だが、馴れると面白い。

mIKE's photo

なにせ、観客の大半が関係者だ。今回のぼくたちの席は前から3列目。下の写真のほぼ真ん中。ちらりと赤い袖は、わが妻かおりさんだ。

ぼくらの周りも関係者が多かった。選手の家族、会社の柔道部系の先輩、後輩。出身学校の先生、先輩、後輩。従って、飛び交う声援も一種どくとく。玄人系。そんなのも楽しめるようになると、深い。

mIKE's photo

目の前がコーチ席だったので、いろいろなコーチの声や内容も面白く、テレビのように解説はないのだが、目の前の試合の流れが判って、これも面白い。

mIKE's photo
K200D + TAMRON AF18-250mm F/3.5-6.3 LD ASPHERICAL MACRO

今回は90キロ級で小野選手が金メダルを取るなど、これまで苦労してきた選手が活躍した。ずっと見てきていたので、わがことのようにうれしい感じがしてくるのが、これまた面白い。

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そしてQちゃんは行ってしまった

Qちゃんが引退した。

もう一回走ってくれると思っていたので意外だった。

あきらめなければ夢はかなう、というQちゃんだった。いつも前向きにチャレンジし続ける姿に感動し、応援した。

なぜこのひとはこんなにも気丈に、人生を明るくできるのだろうと思っていた。その姿はあこがれでもある。

次の夢にむかっていってほしい。

mIKE's photo
K200D + PENTAX smc DA18-55mm F3.5-5.6AL II


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北京五輪へ

13日に帰国しました。濃密な3泊4日の旅でありました。ここにその概要を記しておきます。

■10日

成田空港を中国国際航空のボーイング757で定刻9時10分に飛び立ち、現地時間11時40分頃、北京首都空港第3ターミナルに到着。

北京の空は真っ白に霞がかかったようになっていた。北京市内に向かう高速道路は、自家用車の走行制限(偶数日はナンバー偶数の車、奇数日は奇数の車)がかかっており、とても空いていた。

北京市内にはいってまずは昼食。老北京炸醤面大王というお店でジャージャン麺を食べる。辛みそぶっかけ麺というような趣。味は単純。イメージとしては名古屋の味噌煮込みうどんから汁気をなくしたような感じ。そこそこ美味い。店の雰囲気が大衆的で良かった。

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これを、こんな風に味噌のタレで真っ黒に混ぜて食べる。

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その足で天安門広場。

以前来たときとはまったく違い、五輪一色。中国国内の観光客も多かった。

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そして故宮。太和殿は工事が終わっていた。どの場所にいっても観光客であふれていたのだが、写真でみると宮殿があまりにでかすぎて、人がパラパラとしか見えない。

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故宮の見所はたくさんあるが、今回の主目的は『珍妃井』を見ること。故宮の中にある後宮の一番北側にある井戸だ。清朝第11代皇帝光緒帝の側室であり、一番の寵愛を受けたのが『珍妃』。後に西太后に井戸に逆さに投げ入れられて殺されたといわれている。その井戸だ。

そこは、珍妃や光緒帝の悲劇を思い起こさせる入り組んだ建物の奥にひっそりとあった。珍妃の魂を鎮めるための祭壇もあり、珍妃の写真も掲示されている。とてもきれいな人だった。浅田真央に似ている、とぼくは思った。

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珍妃井についたころから、空に稲妻が光、雷鳴がとどろいたと思うまもなく、すさまじい夕立がやってきた。故宮の北の端にある神武門に雨宿りをした。

30分もその中で、中国の人々や観光の外国人たちとじっと雨が上がるのをまった。

ホテルにチェックインをしてから夕食。

どうしても食べたかった餃子と佛跳牆(ぶっちょうしょう、フォーティャオチァン)というスープ。

天津百餃園という店で食べた。ここにくるのは今回で二度目。相変わらず美味かった。

佛跳牆は、フカヒレ、アワビ、ツバメの巣、ナマコ、ホタテの貝柱、しいたけが入った鶏がらスープ、といった代物。本当に美味くてコラーゲンたっぷりでおいしい。写真の壷が一人分で約1600円。わが妻かおりさんは、このスープを飲んだら「おしっこの出が良くなった」などと喜んでいたが、そんな効能があるのかどうなのか、よくわかりません。

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(ホワイトバランス調整間違えました)

■11日

今日は一日五輪漬け。ホテルで朝食の後、タクシーで柔道の行われる北京科学技術大学に向かった。途中、鳥の巣の前を通る。聖火がちらりと見えた。

会場は大学の構内にあり、大学には隣接して大きな団地があった。だから、ここ柔道の会場の周りは非常に静かで、日常生活があふれており、ぼくはとても気に入った。日本だったら武道館あたりで行い、周りは五輪の色で染まっているのだろうが、予想に反してとてもひっそりとした感じであった。

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セキュリティチェックを受け、会場に入るとボランティアの人たちが、ぼくらを見つけていろいろと世話を焼きにくる。

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ボランティアは町中にあふれており、全員揃いの青白のシャツを着ている。

会場のボランティアは、中でもエリートで、英語、日本語を話せる人が多い。面白かったのは、街の中にいるボランティア。服装はまったく同じなのだが、どうみてもそこいらのおばちゃん達。ただ、町の歩道のそこここに立っていたり、椅子に座っている。話かけても意味不明。

あれは、とりあえずシャツをもらって一日立っているのが仕事みたいなもんだ、と思った。

さて、会場の中は五輪の色と音であふれていた。

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試合が始まると、独特の雰囲気というのが判った。

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選手がテレビのインタビューなどで「五輪は特別」とか「五輪の雰囲気は別物」とか言うが、それは本当にそのとおりだと思う。声援の質が違うのだ。

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だから、声援を味方につけると一回戦などは順調に勝ち上がることができ、選手はさらに声援に押されてグングンとモチベーションをあげていく。逆に、声援をプレッシャーに感じると体は萎縮し、いつもの力は出てこなくなる。

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ぼくは日本国内での柔道国際試合を何度か見てきたが、それとは比較にならないくらいの声援の大きさと怒涛だ。その雰囲気を味わえただけでも五輪に来てよかったと思った。

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さて、肝心の男子73キロ級金丸選手と女子57キロ級伊藤選手だが、金丸選手は一回戦で一本負け。伊藤選手は準々決勝まで進みながらも優勢負け。

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その後、敗者復活戦を順調に勝ち上がっていくところは見ることができた。とくに金丸選手の敗者復活2戦目。このときは会場内、ニッポン!ニッポン!の大声援。ぼくも周りにいる日本人や韓国人も、なぜかフランス人も金丸選手を応援。そしてきれいな払い腰一本勝ち。歓声はこの日一番大きかったような気がする。

すべての試合が終わったのが夕方6時少し前。ぼくらのチケットでは決勝戦は見られない。会場は総入れ替え制のため、ぼくらはこれで終わり。

会場近くのバス停からバスに乗り、そして地下鉄に乗ってホテルまで帰った。

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ちなみにぼくらの乗った北京地下鉄10号線はできたばかりの新しい路線で、車両も新しく、ホームにはすべてガラスの防御フェンスがあり安全にも配慮されていた。

およそ2時間かけてホテルに戻り、フロントで教えてもらった地元の中華料理屋へ。

ここで注文したのが『秘制○魚』(○は火へんに考)。メニューを見ていたらやたら辛そうだったので注文したのだが、これが大正解。から揚げにした魚一匹が、花椒と唐辛子とラー油の海の中に沈んでおり、玉ねぎやにんにく、ねぎなどの野菜がズドンとたくさん入っている。

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食べれば、口の中がヒリヒリカラカラとなって刺激のあることおびただしい。しかし、美味い。断然美味い。おそらく日本の四川料理の店ではメニューに無いんじゃなかろうかと思う。

わが妻かおりさんは、昨晩のコラーゲンたっぷりの食事の延長で、本日もフカヒレ。そのほかに玉子チャーハンと緑粥、ビール、ジャスミンティーを注文して全部で290元(約4600円)。フカヒレだけで3000円するわけで。その他は全部で1600円。安い、美味い、多いの3拍子そろったお食事でした。

この店の従業員は、中国語のまったく話せないぼくら二人を遠巻きにしながらも、親切に対応してくれた。多くの日本人は中国の人々のことを誤解していると思う。その元凶は日本のまったくお粗末な政治家の仕業だ。とにかくあの神社をなんとかしてほしい。それだけで国際関係が良くなるならば、そのほうが両国にとって幸せなことだし、不必要な誤解を持つ日本人は少なくなる。

■12日

今日は北京市内の観光。

北京の古い町並みである胡同(フートン)めぐり。古い路地裏や民家を見て楽しんだ。

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胡同というのは狭い路地のことで、いまは取り壊しが進みどんどん少なくなっている。

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蔦のからまる家壁。ここにも五輪色。

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のんびりとした生活感あふれるところだった。

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郵便配達の自転車。こっちでは緑色なんだ。

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こんな場所にも、おばちゃんボランティア。一日、何しているのかな。

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恭王府花園なかにあった蓮の花。

お昼は『鼎泰豊(ディンタイフォン)』で、小龍包と鶏スープ麺、チャーハン。

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このラーメンのスープは絶品だと思う。たぶん日本の鼎泰豊支店(高島屋に入っている)では出ない品なんじゃなかろうか。今度確認必要。

わが妻かおりさんのリクエストで、景山公園の山上にある万春亭から故宮を一望したあと、夕方の王府井(ワンフーチン)へ。

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故宮が一望できる。観光客で大にぎわいだった。

王府井は北京の銀座ということだったが、行ってみるとぼくには北京の歌舞伎町のように思えた。

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王府井にある東方新天地でみたオブジェ。

王府井小吃街は、屋台ひしめく場所で、ぼくのもっとも好きな雰囲気。さそりやタツノオトシゴ、ヒトデ、肉、麺、包などいろいろなものを食べ歩く人たちでゴチャゴチャだ。うーん、すばらしい。できることならここに住み込んでしまいたいくらいだ。

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入り口だ。新宿ならさしずめ○ょんべん横丁。

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イモリ?タツノオトシゴの串刺し。これを素揚げにして食べる。

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小さな店の中や前は人で満杯。エネルギーにあふれている。

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こんな小さな間口の店がずらりと並んでいる。まさに新宿の横丁に似ている。

さて、夜も更け、最後の食事は広西菜の店。中国料理はほんとうに種類が多い。この広西菜というのは、中国南部の広西壮自治区のあたりの料理。棚田とか桂林の風景で有名な場所。

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店員の女の子。民族衣装風なユニフォームが綺麗で。

ここは龍元堂という店。ここでもさっそくスープを注文。鶏足と生姜のスープ。これまた美味い。クコの実や生姜、にんにくがはいっており、上品な鶏がらスープに仕上がっている。煮干だしを加えたら、本当に美味しいラーメンができる。

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実に美味しい。

米粉炒めも頼んでみたが、これがなんとも日本人にはピッタリの味。四川料理や広東料理の独特の臭みはまったくなかった。

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満足、満腹。北京の夜は更けていった。

■13日

ホテルを朝6時半に出て、北京空港発9時5分の中国国際航空で成田に到着。ムワっと暑い日本の夏に若干閉口。新宿駅についたら無性に「箱根そば」でかき揚げ天そばが食べたくなり、食券購入。

家に着いたのが夕方5時。あわただしくも楽しく、美味しい旅だった。


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頑張れニッポン、頑張れ中国

今日(11日)は、朝9時にホテルを出て、タクシーで柔道の会場である北京科学技術大学体育館に行った。

会場は大学の構内にあるので、予想していた喧騒はまったく無く、むしろ大学に隣接している団地の住人達が、のんびりと散歩などしていたりして、実に静かなところだった。

セキュリティチェックをして会場に入ると、ボランティアの青年達が、やたらと世話を焼いてくれる。ちょっと、うろうろしていたり、困ったふりを見せるだけで、声をかけてくる。流暢な日本語を話す若者もいた。

ぼくとかおりさんは、公式グッズ売店でお土産のストラップなどを買い込み、そしてコカコーラの売店で、コーラやビール(一杯5元=75円!)を買って、喉を潤し会場へ。

会場は一回戦開始早々から異様な熱気。座席の座り方を見ていると、おおよそ国別になっている感じだ。ぼくの席の周りは日本人が比較的多く、中国人はほとんどいなかった。日本人のほかには、韓国人、モンゴル人、フランス人、フィンランド人などが目に付いた。少しはなれたところに北朝鮮の応援団もいた。

日本の柔道の大会では、一回戦から3回戦までは、ほとんど声援は飛ばないし、自分のひいきの選手が出たときだけ、地味な応援を飛ばすのが慣わしとなっている。だから今日の金丸、佐藤公式応援団の応援は、最初は押さえ気味で、準決勝、決勝までチカラを貯めておこうというような感じであった。でも、その作戦は結局不発に終るのだが。

ぼくらのような、組織に属さない日本人は、諸外国に負けじとニッポン、チャチャチャ、ニッポン、チャチャチャ、とそこここで声援を送るのであったが、公式応援団はあまり乗ってこないので、いまいち声援に華がないのであった。

一方で日本以外の人々は、最初からアクセル全開である。だから、実に面白い。中国人は会場の4分の一くらいを占めているように思えたが、自国の選手が出てくると、ものすごい声援である。実際その声援に乗って、中国選手も闘っているような感じがした。 韓国もモンゴルもフランスもブラジルも、みな応援することを楽しんでいる。

その中で、自分のひいきの選手の決勝戦に向けて、予選では若干手を抜くというような感じの日本人応援団の応援は、世界の中で見ると、ちょっと懐が狭い印象さえ受ける。

さて、一回戦で不覚の一本負けを期した金丸選手は、敗者復活戦に出場し、2試合を勝ちあがった。2試合目はそれまでのもやもやを吹き飛ばす一本勝ち。このときはさすがに会場の日本人全員が声を上げて声援を送った。乗りの良い外国の人たちも一緒に応援だ。

そんな雰囲気がオリンピックの独特の雰囲気だと思うし、見ていて楽しい。

佐藤選手も3回戦で負けた後、敗者復活戦で勝ち残った。このときの声援も強力だったし、日本以外の韓国の人々も一緒に佐藤選手に声援を送っていたのが印象的だった。

予選が全部終ったところで、ぼくらは会場を出た。

バスと地下鉄を乗り継いでホテルに戻った。地下鉄には初めて乗ったが快適だった。

ホテル近くの中華料理屋に入り、ぼくは四川料理(川魚のから揚げ、激辛風味)とチャーハンを食べ、わが妻かおりさんは、フカヒレとお粥を食べ大満足。

その後、足裏マッサージなどやって、ようやく一日を終えようとしております。

北京オリンピック。会場の雰囲気や中国の人々の対応は、本当に感心するくらい良いものでした。

今日は日本人客がほとんどいないような地元の中華料理屋に入ってみたのですが、中国語がまったくしゃべれないぼくらに対し、店員の人たちは実に親切に対応してくれてありがたかった。中国の印象はまたよくなった感じであります。その分、仲間内だけで徒党を組む日本人がなあ…。

それでも、頑張れニッポンだ。そしてやっぱり、頑張れ中国。

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明日は北京

と、いうわけで明日は北京に向けて出発します。

新聞によりますと、テロの予告とか、いや~な話が出ておりますが、気合を入れて成田から中国国際航空でかの地へ行ってまいります。

今日は、ヤワラちゃんがよもやの優勢負けで、日本は前回のような勢いに乗れてません。柔道の会場はテレビの中継で見ましたが、なかなか観客を大写しにしてくれませんね。せっかくフェイスペイントも用意したのに。

ですから、地味な為りしていこうと思います。会場の外や内の状況なども知りたいところです。実況報告のようなこともできたらやってみますね。

では、行ってまいります。

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全日本実業柔道団体対抗大会

横浜文化体育館で行われた全日本実業柔道団体対抗大会。井上康生選手の最後の試合、ということで、わが妻かおりさんと二人で見に行った。

団体戦の柔道を直接みるのは初めてだったので、最初の予選のあいだは会場の中にあまりにたくさんの選手がいたのでとまどった。

康生選手の所属するALSOK綜合警備保障は1回戦シードで2回戦から出場。順調に勝ち進んだ。準決勝では高井洋平選手を擁する旭化成チームとの対戦だったが、康生選手もなんとか一本勝ち(横四方固め)し、決勝に進んだ。

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康生選手の動きは、切れはなかったが、負けない柔道を見せてくれた。立ち姿はやはり一番美しかった。わが妻かおりさんは「とにかく康生の立ってる姿、写真に撮りまくって」というので、ぼくはカメラの鬼と化したが、なかなか上手には撮れなかった。

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切れ味するどい投げ技は、ほとんど出なかったが、決勝での試合でようやく内股が炸裂。一本こそならなかったが、最後にこれが見られて嬉しかった。

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このあと押さえ込みが決まって、康生選手は一本勝ち。チームも勝って優勝。チームの監督と康生選手の胴上げ、表彰、インタビューと続いた。

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わが妻かおりさんは、「これで全部終わっちゃったなあ、少し寂しいなあ」などと言っていた。ぼくはこれからの井上康生氏の生き様を見ていきたい。ぼくらが知らないくらいの苦しみとプレッシャーを背中に受けていたのに、諦めずまっすぐに生きてきた人だ。その姿にぼくは感動した。孫ができたら柔道やらせようかなあ。

その後、ぼくとかおりさんは横浜サンマー麺を食べ、それぞれ西と東に別れていったのでありました。

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