みんなで食べるとき
以前、わが一族郎党で食べたときの「ひきずり」。
ひきずりというのは名古屋地方での言い方で、鶏のすき焼きのことであります。なぜ、そういう言い方をするのか、諸説あるらしいのですが、ぼくが聞いたのは次の2説。
その一。鶏の肉をズリズリと鍋から引っ張りだして食べる様を見て「ひきずり」と命名した。
その二。主材料となる鶏を潰し、ズリズリと引きずってきて調理場でさばいた様を見て「ひきずり」と命名した。
どちらもありそうで、なさそうな。
さて、そんな話をしているうちに鍋は野菜の水気でグツグツ言い出し、肉の上にドサリとかけた上白砂糖がとろけ出し、醤油と混じって甘辛の良い匂いが立ち上がってくれば、さあ食べ時です。
とろとろに溶いた卵にからめて食べれば至福の時。これから良い季節になりました。みんなで食べるときは、やはり鍋ものがよかろうと思うのであります。
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