秋空
秋空の下、会社の向かいにある高校で体育祭が行われていた。
こちらは仕事の真っ最中。軽快なマーチとともに、実況放送。ついつい窓からのぞいていたりして。元気な若者のリレー競争なんかを見ていると、結構楽しいのだ。
お昼になると、各軍の応援団の演舞なんてのもあり、これまた踊りありパフォーマンスありで面白い。
しかし本当に面白いのは、部活対抗リレー。日ごろの練習量の多いところが必ず勝つ。案外陸上部が負けたりする。
いつも圧倒的に強いのが野球部。朝から晩まで、暑かろうが寒かろうが毎日毎日ボールを追っている彼ら。甲子園の地区予選では、激戦愛知県の中でなかなか上位までいけないが、走ると早い早い。日ごろの努力がこんなところで日の目を見る。
ところで、ぼくの子供達が通っていた東京の学校で、運動会はいつも春だった。最近は知らないが。春の運動会なんてはっきりいってなにも面白くなかった。だいたい空がダメだった。
運動会の空は高くて絹雲が薄く流れていなければならない。そして、帽子のてっぺんに赤とんぼがついと停まればなおのこと良い。
パタパタと万国旗が風にゆれ、白線の石灰が足を汚しても、日陰に敷いたゴザに座れば汗も乾いてすぐに汚れも取れる。お弁当箱にはぎっしりのいなり寿司。かあちゃんが剥いてくれた梨なんかを食べて、さあ、もうひとつ頑張ろう。
そんな感じが運動会だったさ。
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