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空からおたまじゃくし

最近各地で空からおたまじゃくしが降ってきているらしい。

中日新聞の記事⇒こちら.

竜巻とか嵐で吸い上げられたものが降ってくるというのならありそうな話だが、今日の新聞(中日新聞)に載っていた記事によれば、そんな気候の兆候はまったくないところで、ボタボタとおたまじゃくしが車の天井に降ってきたそうだ。

その証拠写真が掲載されているからまことに不思議だ。

空から意外なものが降ってくる話を聞くと、星新一の短編集「N氏の遊園地」を思い出す。

その中のひとつに、『おーいでてこい』というのがあった。たぶん知っているひともいると思う。


ある日、町の真ん中に大きな穴があいた。人々は最初何かがでてくると思い遠巻きにのぞいていたが、うんともすんとも言わない。だれかが穴の底に向かって「おーいでてこい」と呼んだが、一向に変化は無く穴は静かなままだ。

だれかが石ころを投げてみたが、底に当たる音もしなければ、投げかえってくるようなこともない。

そのうち、その穴はゴミ穴と化し、人々はこれ幸いとばかりに家庭のゴミ、産業ゴミ、危険物、ついには使用済み核燃料までも穴に投じていった。穴はブラックホールのようにどんなゴミでも吸い込んでいった。

ある日、そんな人々の頭上から「おーいでてこい」という声が聞こえてきて、石ころがひとつポツーンと降ってきた。


と、いうお話。ぼくが高校生の頃に流行っていた星新一の短編なので、ディテイルは忘れてしまったが、およその筋はこんなところだったと思う。

さておたまじゃくしの話。どうにも不思議です。なりゆきに注目しておきましょう。

まさか、おたまじゃくしの後に蛙が降ってきたりして。で、その後蛙を狙う蛇、蛇を食らう鰐、なんて風に変なものが降ってきたら傑作だ。

あるいは、映画『ミスト』のようなことが本当に起こり、へんてこな生き物が、時空間の隙間から入り込んできたらば、どうしようか。

今、まだ「1Q84」を読み続けている最中なので、ぼくは夜空を見上げて月がひとつであることを確認するだろう。

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