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チェンジリング

20日から22日まで、ぼくも人並みに三連休がとれたので、久しぶりに東京狛江の家に戻った。桜の季節までもう少しだ。

0903254

20日はWBCラウンド2の決勝、4回目の韓国戦。まずはテレビの前で幸せな一日を過ごした。明日は映画を見に行こうと、わが妻かおりさんと約束し、ワーナーマイカル新百合ヶ丘のチケット予約を入れた。

ポイントがたまっているので、お代は只でした。

さて、「チェンジリング」

この映画の題名。どういう意味?ということで、ぼくとわが妻はさっそく議論。ぼくたちは、「CHANGE RING」 と思っていたので、ぼくは

「指輪を変えるって意味じゃない?たぶんアンジーが離婚するのだ」

と主張。わが妻は、

「リングを変えるのよ、戦いのリングよ、ボクシングのリング。それを変えるの。アンジーの戦い」

と、なぜか戦闘的な主張。

見終わって、あながちわが妻かおりさんの主張が間違ってなかったような気がする。

さて、映画が始まり、タイトルが出たとたん、それまでの二人の熱い議論は水泡に帰した。

表示された原題は「CHANGELING」となってます。つづりが違うのですね。ネイティブの人ならば発音とかイントネーションが違うので区別できるのでしょうが、日本語だと、CHANGE RING も CHANGELING も同じ「チェンジリング」ですからね。

でもCHANGELINGの意味、そのときはわかりませんでした。家に帰って調べたら判りましたけどね。みなさんも暇なら調べてみてください。まさにその通りの映画です。

ああ、それにしても英語は難しいものですね。見る前から疲れてます。

で、見終わりました。

面白かった。主演はアンジェリーナ・ジョリー。グラマラスマッチョではない役作り。見事。

ストーリーはサスペンスでもありラブ(母の愛)ストーリーでもあり人間ドラマでもあり。

サスペンス。自分の一人息子が神隠しにあったようにいなくなり、ようやく見つかった子供はまったくの別人であった。しかし、そのことを誰も認めてくれない。さて、これはいったいどういうことかの謎解きとその驚愕すべき真実。

ラブストーリー。いうまでもなく我が息子を探し続けるクリスティンの愛の強さ。仕事の休憩時間にも息子の消息を確認している、そんなクリスティンに向けられる上司からの恋心(成就できず)。

人間ドラマ。別人をクリスティンの息子に仕立て上げた権力。それに真っ向勝負をかけるクリスティン。そして勝利する過程における絶望と希望。

そういったいろいろな要素がかみ合って、とても味わい深い陰影がこの映画にはあったような気がします。

惨殺されたかもしれない我が息子が、この大地のどこかで殺戮者から逃れ、じっと沈黙して生きているという希望を見出したクリスティンのまなざしが、ぼくたちを救ってくれます。泣けます。

そして最後。1930年代のロスの街並みに、主人公クリスティンがフェードインしていきます。静かな音楽が流れます。このマイルスデイビスを思わせるミュートしたトランペットがまた良い。最高に良い。悲しみと希望が交じり合ったような切ない響きです。ずっと余韻に浸っていたくなります。

監督はクリント・イーストウッドだったのですね。彼はこのテーマ曲の作曲もしています。近日公開される彼の次回作もみようかな。

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コメント

>こけしさん

上映期間最後の滑り込み、レイトショーでした。

この映画も見所満載でしたね。これが実際にあったお話でるということが驚愕です。

硫黄島もそうですが、クリント・イーストウッドは事実をそのままに冷静に観ながら、肩入れすることなく淡々と描写しますよね。それが、小説よりも奇なる現実を迫力のあるドラマに変えていくスキルになっているように思います。

次作がそろそろ封切りになります。頑固爺が一人の少年に心を開いていく、というような予告編になっていましたが、これもまた興味があります。

投稿: mIKE | 2009.04.24 00:13

観られたのですね!!!(^^)
クリントイーストウッドの映画って、全体的にスモークがかかったみたいに暗いから苦手だったんですが、この作品は近年観た中で1番だと思いました。
絶望から希望、憎しみ怒りから愛情、全ての感情が折り込まれているなと。
警察の悪行振りもリアルでしたね。

投稿: こけし | 2009.04.22 16:08

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