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餘部鉄橋

突然頭の中に『餘部鉄橋が観たい』という声が響いた。それで、大急ぎでキャンプ道具とカメラを車に載せて、12日午前零時、出発した。

餘部鉄橋は兵庫県の日本海側、兵庫県美方群香美町というところにあり、山陰本線が通る山間にかけられた鉄道用の橋梁である。

長さ304メートル、高さ41メートル。明治45年に竣工した。

日本海の冷たい風雪に耐え忍び、ガタンゴトンと橋を行く列車の音は、それだけで物語を連想させ、吉永小百合主演のテレビドラマ『夢千代日記』の舞台でもあった。

その橋が、ついに建て替えられることになった。

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K200D + PENTAX smc DA21mm F3.2AL Limited

新しくなってしまう前に観ておきたい。常々そう思っていたところに、不意に現れた暇な時間。いくしかない。

名神、中国、舞鶴若狭道と高速を走り、ようやく餘部鉄橋についたのは午前7時だった。一睡もしていなかったので、着いたころにはフラフラの状態だった。

山の斜面に切りとられたように作ってあるJR山陰本線余部駅は、単線の無人駅だった。

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K200D + TAMRON AF18-250mm F3.5-6.3 LD ASPHERICAL MACRO

古い橋とともにこの駅も壊され、別の駅舎が山を削り作られることになっている。山あいの小さな駅に立っているとなんだかとても静かな気持ちになった。

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K200D + PENTAX smc DA21mm F3.2AL Limited

すでに建て替えの工事は始まっており、新しい橋脚がいくつか建てられていた。新しい餘部鉄橋がどんな姿になるのか、それも楽しみな気がする。

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K200D + TAMRON AF18-250mm F3.5-6.3 LD ASPHERICAL MACRO

およそ3時間ばかり鉄橋を眺め、ぼくはキャンプ場を探してしばらく彷徨った。

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コメント

そうですね。明治時代のこのような大型の構築物が、残っているのはすばらしいです。

メンテナンスはずっと続けられていたようで、明治からの部材はごくわずか残っているだけだそうです。

昭和61年の転落事故はなんとなく覚えていますね。やはり、それが関係者の間でトラウマになっていたのではないでしょうか。それで架け替えになったのでは。

こういった古くて立派なものは全国にまだまだありそうな気がします。ぼくらが知らないだけで。

投稿: mIKE | 2008.10.14 20:15

兵庫県だったんですねぇ、寄れば良かったなぁ。

まだまだ見たいところがいっぱいあります。

 建て替えまでに行けると良いなぁ。

 それにしても、100年近く建っていたんですねぇ、素晴らしい技術ですね。

投稿: ライダー | 2008.10.14 15:29

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