西方の人(2)
売店の少年。やたら日本語で「やすいよ、やすいよ、おみやげやすいよ」などとまとわりついてきた。
とにかくうるさいので、こっちも邪険に扱うのだが、ひるまない。誠によい根性している。ついに折れそうになって、この際なんか買うか、と思ったが、お前の写真を撮らせろ、というようなことをいって写真を撮った。そしたら今度は見せろ見せろとうるさい。
きりりとした顔立ちだから、静かにしていれば日本人観光客にはもてるだろうに。とにかくうるさかった。しかし、なんとなく人なつこくて面白い少年だった。
バザール近くにいた親子。この写真を撮った頃ぼくはすでに白酒でまことに良い状態だった。父親がリトバルスキーに似ていたので、近づいていって撮らせてもらった(ような気がする)。彼は夜のバザールの片隅で子供をあやしていた(ような気がする)。翌朝この写真を見て、だんだんとその夜の記憶が蘇ってきたのだった。
K200D + TAMRON AF18-250mm F3.5-6.3 LD ASPHERICAL MACRO
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