頑張れニッポン、頑張れ中国
今日(11日)は、朝9時にホテルを出て、タクシーで柔道の会場である北京科学技術大学体育館に行った。
会場は大学の構内にあるので、予想していた喧騒はまったく無く、むしろ大学に隣接している団地の住人達が、のんびりと散歩などしていたりして、実に静かなところだった。
セキュリティチェックをして会場に入ると、ボランティアの青年達が、やたらと世話を焼いてくれる。ちょっと、うろうろしていたり、困ったふりを見せるだけで、声をかけてくる。流暢な日本語を話す若者もいた。
ぼくとかおりさんは、公式グッズ売店でお土産のストラップなどを買い込み、そしてコカコーラの売店で、コーラやビール(一杯5元=75円!)を買って、喉を潤し会場へ。
会場は一回戦開始早々から異様な熱気。座席の座り方を見ていると、おおよそ国別になっている感じだ。ぼくの席の周りは日本人が比較的多く、中国人はほとんどいなかった。日本人のほかには、韓国人、モンゴル人、フランス人、フィンランド人などが目に付いた。少しはなれたところに北朝鮮の応援団もいた。
日本の柔道の大会では、一回戦から3回戦までは、ほとんど声援は飛ばないし、自分のひいきの選手が出たときだけ、地味な応援を飛ばすのが慣わしとなっている。だから今日の金丸、佐藤公式応援団の応援は、最初は押さえ気味で、準決勝、決勝までチカラを貯めておこうというような感じであった。でも、その作戦は結局不発に終るのだが。
ぼくらのような、組織に属さない日本人は、諸外国に負けじとニッポン、チャチャチャ、ニッポン、チャチャチャ、とそこここで声援を送るのであったが、公式応援団はあまり乗ってこないので、いまいち声援に華がないのであった。
一方で日本以外の人々は、最初からアクセル全開である。だから、実に面白い。中国人は会場の4分の一くらいを占めているように思えたが、自国の選手が出てくると、ものすごい声援である。実際その声援に乗って、中国選手も闘っているような感じがした。 韓国もモンゴルもフランスもブラジルも、みな応援することを楽しんでいる。
その中で、自分のひいきの選手の決勝戦に向けて、予選では若干手を抜くというような感じの日本人応援団の応援は、世界の中で見ると、ちょっと懐が狭い印象さえ受ける。
さて、一回戦で不覚の一本負けを期した金丸選手は、敗者復活戦に出場し、2試合を勝ちあがった。2試合目はそれまでのもやもやを吹き飛ばす一本勝ち。このときはさすがに会場の日本人全員が声を上げて声援を送った。乗りの良い外国の人たちも一緒に応援だ。
そんな雰囲気がオリンピックの独特の雰囲気だと思うし、見ていて楽しい。
佐藤選手も3回戦で負けた後、敗者復活戦で勝ち残った。このときの声援も強力だったし、日本以外の韓国の人々も一緒に佐藤選手に声援を送っていたのが印象的だった。
予選が全部終ったところで、ぼくらは会場を出た。
バスと地下鉄を乗り継いでホテルに戻った。地下鉄には初めて乗ったが快適だった。
ホテル近くの中華料理屋に入り、ぼくは四川料理(川魚のから揚げ、激辛風味)とチャーハンを食べ、わが妻かおりさんは、フカヒレとお粥を食べ大満足。
その後、足裏マッサージなどやって、ようやく一日を終えようとしております。
北京オリンピック。会場の雰囲気や中国の人々の対応は、本当に感心するくらい良いものでした。
今日は日本人客がほとんどいないような地元の中華料理屋に入ってみたのですが、中国語がまったくしゃべれないぼくらに対し、店員の人たちは実に親切に対応してくれてありがたかった。中国の印象はまたよくなった感じであります。その分、仲間内だけで徒党を組む日本人がなあ…。
それでも、頑張れニッポンだ。そしてやっぱり、頑張れ中国。
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コメント
>ライダーさん おはようございます。聞くと体験するとでは大違いと感じますね。日本人はもっと相手の懐に入り込むようにしていかないと、理解できないことがあるような気がします。良いことも悪いこともね。
投稿: mIKE | 2008.08.12 08:00
成る程ねぇ、やっぱり遠くで見るより、行って見る。
百聞は一見にしかず、ですね。
投稿: ライダー | 2008.08.12 01:38