背骨調整、戦後処理
突然、背中に異常を感じたのは昨年の暮だった。
風呂から出て、髪の毛をタオルでガシガシと拭いていたとき、背中にある左右の肩胛骨のちょうど真ん中あたりの背骨のどこかでパチッと音がしたのである。
痛っ!!と思ったのだが、それからがたいへんだった。首を上下左右に傾げると、その音がした当たりに激痛。それはいかんと思って寝たのだが、翌朝。首が回らない。とくに左に向けようとするとこんどは首筋にかけて、突っ張るし痛い。背中の筋がカチンカチンに張ってくる。
しかし、スケジュールは怒涛の忘年会で埋まっている。いまさら取り消しもできないし、なんだか飲んでいると痛みも忘れいい気分になってしまう。実はそんな状態で年末は突っ走っていたのであった。
年を越えても痛みは消えず、ようやく今週東京に戻ったので、さっそくいつものカイロプラクティックに行ったのであった。
かくかくしかじか、先生に経緯を話すと、まっすぐ立ってみてください、と言われた。ぼくを真正面から見た先生が言った。
「あー、身体が左に傾いてますねえ」
もちろんぼくは懸命に直立不動を貫いている(つもり)。さらに先生は、身体のチカラを抜いて素直に立ってくれとのたまう。ぼくは懸命に指示に従うのだが、次に出た先生のお言葉。
「普通人間はですね、チカラを抜いて直立すると両手の親指はどちらかというと外側を向くんですね。しかし、あなたの場合は内側を向いています。これ、異状」
ぼくはもはや普通の人間ではないということなわけで、しかもあいかわらず身体は左に傾斜しているしで、ぼくの気持ちはグングンと暗く沈んでいったのでありました。一体なにが起きてしまったのだろうか。
ぼくの背中をさすったり揉んだり押したりしていた先生。しばらくしてポツリ。
「相当、飲みましたね」
つまり、こういうことらしい。年末にかけて飲んだ飲んだの戦のあげく、ぼくの肝臓は悲鳴をあげつつアルコールを処理していたのだが、その結果、ぼくの背中の右下の部分、ちょうど肝臓の裏手側の筋が凝り固まってきてしまった。先生によれば筋肉がやたらと緊張している状態らしい。
ぼくのカラダは右下の緊張に負けまいとして、背中の左上(左肩胛骨あたり)の筋肉を使ってバランスを取り始める。つまり、ぼくの背中の筋肉は左上から右下へ、袈裟懸けに緊張し続けていたことになる。そのような状態が長く続いていたところへ、不用意に頭から首にチカラをかけたので、それまで頑張っていた背中の筋肉バランスが狂い、背骨のどこかがズレた、という解説であった。
あいかわらず明快な解析でありまして、で、そういう場合はここんところをこうしてああして、とクイクイとツボのあたりを押しまして、最後に首の下あたりの背骨をコンコンとなにかで叩いていただきましたところ、あら不思議。それまでの傷みは(やや)消え。なんとか顔が左に向くようになったのでありました。もちろんカラダの傾斜も修正済み。両手の親指も正常位。
それから2日後。本日ですが、まだ傷みはありますが、以前よりかなり良い。もう一回通って背骨を調整してもらおうと思っております。それにしても、まだぼくの戦後は終わらない。そんな感じです。
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コメント
あら、知らない間にとんでもないことになってますね。
中津の接骨院と言い、良いところをご存じですね。
身体って知らない内に無理しているんですね、ご自愛下さい。
投稿: ライダー | 2008.01.24 01:18