福士選手のレースについて
昨日の大阪国際マラソン。注目される福士選手は失速し惨敗した。
ぼくもテレビで見ていた。30キロを過ぎたところで誰の目にも福士選手の身に異常な事態が生じていることがわかった。ゴールまで1000メートルをきったころ、すでに足は動かないし、転んだら危ないような状態だった。
ぼくは、当然コーチが走るのを止めるだろうと思っていたが、横にいるコーチは彼女を最後まで抱きとめることはなかった。
毎年元旦に行われる箱根駅伝でも過去似たようなシーンが幾度もあった。脱水状態に陥った選手を監督が抱きとめレースを棄権させる。それは、レースを続けさせ学校の名誉を守ることよりも、将来ある選手の今後を考え、怪我をしてしまうまえに選手を安全に保護するためだと思っている。
そういう目でみたとき、昨日の福士選手に対するコーチの対応が、あれでよかったのかどうなのか、わからない。
トラックに入ってきてしまってからは、ぼくもいまさら止めるより最後まで走らせてやりたいと思ったが、走りきりることが福士選手にとって、どういう意味があったのいまでもわからない。
コーチはもっと早く走るのをやめさせるべきだったと思う。トラックに入ってから止めるのは忍びない。しかし、その前だったらできたはず。あんなふうに一流の選手がぶざまに何度も転倒する事態を放置するのはおかしい。骨折などの怪我がなくてなによりだ。
練習不足だったとか、マラソンをなめるなとか、新聞に載っていたが、ぼくは果敢に挑戦する福士選手の姿は立派だったと思う。ただやはり無謀だったと思う。それだけにコーチはもっと毅然として戦略の失敗を認め、レースを中断すべきだったのではないか。
さて、大阪の結果をみて、福士選手には悪いけど、実はぼくは喜んだ。なぜならそれはいよいよQちゃんの走る名古屋国際マラソンの結果が大事になってきたからだ。
Qちゃんには是非復活優勝してもらいたい。そして北京の切符をもぎ取ってもらいたい。3月9日、ぼくは沿道に立とうと思っている。
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コメント
エドヤマさん
最後、意識が薄れるなかで福士選手は本能で走っているように見えました。一流のアスリートのすごさを感じましたね。
もう一度マラソンに挑戦するのか、トラック長距離に戻るのか。気になるところです。ぼくとしてはマラソンでレベンジしてもらってもいいかな、とも思いますね。
投稿: mIKE | 2008.01.31 22:15
mIKEさん、ご無沙汰してます。
先週、VTRでしたが見ましたよこのシーン。
選手の意思で走ってたのかな?と気になりました。
10,000mで復活してもらいたいですね。
投稿: エドヤマ | 2008.01.31 18:33