彼を捏造に追いこんだもの
食品の効用を捏造した番組がありました。
食品というのは何であっても身体に影響を与えておりますし、我々はすべて口から食品を摂って身体を維持しています。
あるひとつの機能だけに限って証明しようとしたり、裏づけに固執するあまり、根拠をデータで無理やり証明しようとするから、袋小路に追い込まれ、データを捏造せざるをえないような状況に追い込まれるのでしょう。
ぼくは、昔からの言い伝えとか、先人達の食生活の経験からでも十分いろんな知恵や知識を得られると思っております。
『百歳の食卓』という本のことを、昔、ぼくの日記(ブログではない)に書きました。興味のあるかたにもう一度紹介します。
百歳になってもまだまだ元気なお年寄りの食生活に着目した本です。
結論的にいいますと、元気なお年寄りは「自分の好きなものしか食べていない」ということです。バランスに気をつけてすべての食べ物を万遍なく、なんてこととは一切無縁なのです。好きなものばっかり毎日食べている。でも、それが楽しい。長寿のお年寄りは皆良い顔をしている。
この本を読むと、自分の美味しいと思うものをストレスを感じることなく、楽しんで食べることがカラダにもココロにも一番良いということに気づきます。
そういう食べ物や伝統的な食べ方、を紹介するのなら捏造する必要などありません。昔からある伝統的な食べ物(納豆はその典型)は、事実として我々のカラダを良くしてきました。
科学的にデータを根拠にして効能を明確にした食品はありますし、そういう研究は地道にしっかりすすめられていると思います。
でも、今回の納豆のことのように、あまりに根拠の無いこと(たぶん言い伝えにも無いのじゃないか)を取り上げざるを得ず、番組制作者を捏造にまで追いこんだもの、それが何かを考えないと、また同じようなことが起きるのではないでしょうか。
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