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井上康生の戦いを見に

井上康生の戦いを見に


朝、東京狛江の家をでて千葉ポートアリーナまで来てしまった。講道館杯体重別日本選手権、井上康生の柔道を見るためだ。

Qちゃんのマラソンも今日だ。本当の復活をかけてぼくの好きな二人のアスリートが同時刻に戦う。どちらも応援したいが、たぶんQちゃんは勝つだろうと思い、去年の嘉納杯で負傷した(あのときの戦いはすごかった)井上康生の柔道を選択した。もう一度見たかった。ここで勝ってはずみをつけるか、負けてまた落ち込むか。

井上康生選手への思いはわが妻かおりさんの方が強い。彼女は康生選手に我が子を重ねてみている。だから康生選手がアテネで負けたときの落ち込みはひどかった。寝込んだ。ぼくも、彼の戦いに自分を重ねてしまっているようなところがある。負けてもまた復活してほしい。だから、昨年の嘉納杯での優勝は実にうれしかった。あのときその現場にいられた興奮は忘れられない。そして再度の復活を賭ける。それを祈って今日また、その現場にいたかったのだ。ちなみに今日、わが妻かおりさんは友達と旅行(なんてこった)。メールで結果を報告することにしている。

雨模様の朝、9時過ぎに会場に着いたのだが、場内は予想に反してすでに六割くらいの観客がはいっている。多い。熱気がある。

ぼくが席を確保してしばらくしてから井上康生が登場した(ぼくが見始めたのは第二回戦から)。組んですぐあっさり寝技で一本勝ちだ。実に動きが早い。これが井上康生の柔道だと思った。次々と技を繰り出して相手を崩す。体調は良さそうに見えた。

しばらく時間があき、次の試合、ところがいきなり苦戦だ。会場内に悲鳴に似た溜め息があがる。みな注目している。頭ひとつ大きい相手に苦戦している。内股が決まらない。相手の投げ技を逃げる場面も。それでもなんとか五分間戦って優勢勝ち。見た目の動きは悪くないと思うのだが。

一方で気になるQちゃんのレースの状況は携帯電話のウェブで確認した。ところが、因縁のあの坂あたりで失速しているのがわかった。土佐が引き離していく。Qちゃん、残念だ。そんなことを思いつつ会場で次の試合を待つ。これで井上康生も負けたら、ぼくはきっとやたら落ち込むだろう。

さて、ようやく準決勝が始まった。ところがやっぱり苦戦している。相手が良いわけではないように見えるのだが、康生の技が決まらないのだ。攻めているのだが一本がでない。負けないと思うのだが勝てない。じれったい。相手は格下だと思うが。どうしたのだ。でも、なんとか優勢勝ちを収めた。あがいてもがいて勝った。勝つということの難しさが伝わる。

各階級の決勝が始まった。一戦ごとに表彰式も行うから、なかなか時間がかかる。ようやく最後の最後で100キロ超級の決勝戦がはじまった。相手は同僚の生田だ。勝手知ったる相手だから、おそらく勝ってくれるだろう。と見ていたら2分もしないうちに内股が綺麗にきまった。見ているほうも納得の一本。よかった。しかし嘉納杯のときと違い、井上康生選手は喜びを見せない。

柔道の試合は、5分という短い時間の中ですべて決着させなければならないため、見ているほうも疲れる。およそ8時間も会場にいたからヘトヘトだ。でも、おもしろい。技のきまる一瞬の動きがいい。特に井上選手の動きは他の選手と全然違う。それは見ていると判る。強いということが伝わる。もっと強い井上康生が見たいと願うのは無責任な言い方だと思います。しかし、負けてそして復活していくその姿を見ていたいのです。

表彰式も終わりました。さて、これからまず東京駅に戻り、そこから新幹線で名古屋に帰ります。ふぃ、疲れた。充電したような放電したような微妙な一日。井上選手にはこの勝ちをきっかけに、子供たちの大声援を受ける、最強の武道家になってもらいたい。Qちゃんも勝っていれば、もすこし気分も違っていたかも。でも、Qちゃんには、また別の場面でゆっくり楽しんで走ってもらいたい。いつも二人の応援してます。

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