判りやすい佐山先生の解説
▼夜の某テレビでやっている番組、某ステーション。メインキャスターが昔やっていたプロレスやF1中継は好きだった。しかし、今はちょっとどうかと思うことがある。見てきたような…をつき、というような言葉を思い出してしまうような語りをすることがあるからだ。ぼくは彼はニュースキャスターには向いてないと思う。
▼さて、そんな番組だが、解説者として時々出演される佐山展生先生は実に良い解説をされる。今日も出演して、ライブドア問題の本質を実に簡単に明快に説明してくれた。なるほど、そうだったか。実によく判った。
▼ライブドアに捜査が入った翌日、ぼくは新聞を何紙も読み、捜査の理由、疑惑の正体を理解しようとしたのだが、ホントに一向に理解できなかった。なんとか理解したのは次のようなことだ。つまり、ライブドアの息のかかった投資組合が、ある会社の株を購入した後、ライブドアがその会社を子会社化すると公表して、市場価格をつり上げ、不当な利益を上げた。それは証券取引法違反だ、と。
▼ところが、佐山先生の解説はまったく違っていた。ようするにグループの中の内部取引によって得られたキャッシュをあたかも事業利益のように見せかけた事件であるというのである。なるほど、それなら良く理解できる。グループ内の利益は、連結決算にすればチャラになってしまうから、真の事業利益にはなり得ないからだ。
▼そのキャッシュをあたかも事業利益に見せかけるとするならば、どこかで貸借対照表を操作しないといけなくなる。そうすると芋蔓式にいろいろなところで不正経理が行われる。これは明らかに商法違反だ。きっと関係する会社、団体へとどんどん広がっていく。そういうことなら自殺者がでてもおかしくない。検察は今その構造を明らかにしようとしているわけだ。なるほど良く判った。もし、ライブドアでそういう不正が行われていたとするならば、これはいろいろ大きなことになりそうだ。
▼それにしても佐山先生の切り口、いいなあ。ライブドアがニッポン放送株を買い占めたときにも、簡潔にその問題、解決の方法などを解説されていたけど、ホントにためになる。良く判る。佐山先生が出演する限り、ぼくはまた某ステーションを見てしまう。
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コメント
シンプルであるということは理解しやすい。
そういう説明は本当に難しいものなんですよね。
佐山先生のキャリアはなかなか凄いですね。
もともと京大工学部の技術系出身ですからね。
ぼくも、こういう説明ができるようにしたい。
投稿: mIKE | 2006.01.21 07:39
佐山先生ですね。
チャンスがありましたら
気をつけて見てみますネ!
この頃、分かり易い説明を聞くと
’ほっと’ (^_^) するんです。
やたらに興奮をして分かり難い解説が
多いせいでしょうか (~;~)
投稿: こにたん | 2006.01.21 05:44