三島の駅弁 港あじ鮨
▼さあ、今日のシリーズ駅弁(とうとう本格的にシリーズ化?)は、三島の「港あじ鮨」840円です。
新幹線口のほうで買えます。鯵の変わり寿司3本立てのような内容になっております。



▼ひとつは、酢締めの鯵が握りになっている寿司、ふたつは、わさびの葉で包んだ握りずし、みっつは、鯵の身のはいった太巻き。この三番勝負であります。どれもなかなか本格的な寿司です。美味いです。そんじょそこらの寿司屋が、うっと怯むような内容です。ところが、この弁当、実はもっとすごいことになっております。付属のおまけがたいへんです。生の山葵がついてます。簡易おろし金もついてます。
▼弁当を買ったひとは包みを開き、さて、食べようと思ったそのときに、妙なものに気がつきます。弁当箱の左隅にあるなにか不思議な物体。その長さおよそ5センチ。うす緑の物体です。その物体は緑色のプラスチックの器にちょこりと入っております。緑色のプラスチックの器には、いぼいぼがついております。はて、これはなんだろうと考えます。しょうがないから緑色の物体をつまんで匂いをかいでみます。つんとくる刺激臭。これは山葵です。
▼そして、はっと思いつきます。これは生の山葵とオロシ金なのだ。ようするに、この弁当を食べる人は、山葵をゴキゴキすりおろし、その山葵と醤油でこの寿司を食べてくださいな、というわけです。ところが、普通の人は、その内容に気がつく前におよそ半分くらいの寿司を食べてしまってます。はい、ぼくがそうでした。食べながら考えているもんで。
▼で、中途ながら山葵のすりおろし開始です。ところが、はっきりいってこの忙しいのに、山葵なんてすってられません。まして新幹線の中。一人の親父がゴキゴキと山葵すって弁当食べますか。それはなかなかつらいところががあります。だから、申し訳ないけどすりません。挑戦はしました。やってみました。しかしこの生山葵、なかなかどうして簡単にすれるもんではありません。途中でやめました。弁当屋さん、これはちょっと考えすぎです。残念ながら企画倒れじゃないでしょうか。でも弁当の寿司は美味いです。だから生山葵の分のコストを別の方面に向けてほしい。ささやかなぼくの希望です。
▼なんども言いますが、なかみの寿司は美味いです。今日はお昼まで三島で仕事、で、こんどは三島で新幹線に飛び乗り、東京に向かいました。昼飯として車中で食べた鯵寿司です。ところがところがあっといまになくなります。軽い食事です。三島から熱海までのおよそ10分くらいの間でなくなっちゃいました。本当ならもっとしみじみと味わいつくしたい寿司弁当なのに、生山葵の処置を中途半端にしたことの後悔と自責の念がちょっと残る、不思議な弁当でありました。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
熱海で下車!いや、実はそう思ったのですが、その日はどうしても東京に行かねばならず(TT)残念!
投稿: mIKE | 2005.12.16 22:54
熱海でなくなっちゃったら、
この次は熱海で下車してちょっと寄り道して
僕と刺身で一杯いかがでしょう!(笑)
投稿: セイミン | 2005.12.16 14:30