不思議な『お料理弁当』
▼今日のシリーズ弁当は名古屋駅にある『お料理弁当』。…って、何か不思議な名前だと思いませんか。ところが、この弁当、時として売切れになることがあるので侮れません。今日、やっと見つけたので買ってみました。
▼では、中味を見てまいりましょう。左上から右へ順々にいきます。まず最初が「きしめん」です。さすがです。しかも味付けが「胡麻マヨネーズ」ときました。一発目のインパクトとしては充分であります。驚かせてくれます。次いくのが楽しみになってきます。
▼さてその隣、二番手には鮭の切り身の焼いたのと鶏肉の照り焼きであります。おかずとしては、これもまずまずです。がフツーだと言われてもしかたありません。フツーです。さ、次いきましょう。三番手に出てきましたのは炊き込みご飯です。名古屋っぽくいくなら当然鶏肉ご飯かと思いましたが、探してもなにも入ってません。味もふつうです。ここまでフツーに見せておいて次になにかきそうです。
▼中段左に移ります。でましたねえ。トンカツが二枚鎮座しております。当然、これには別に味噌がついてますねえ。はい、味噌カツです。味噌の味が濃いです。とんかつは…、冷えてます。とにかく名古屋っぽくしようという作り手の気合が感じられます。
▼次いきます。さて、3×3に仕切られた弁当箱のど真ん中の位置です。すなわちここは弁当の主義主張を一番激しく厳粛に表現しなければならない、いわばエースが君臨する位置です。さあ、気を持たせて、なにが入っているのでしょうか…鰻飯でした。櫃まぶし風にできてます。これも確かに名古屋ですが、残念ながらやや工夫なき風情と言われてもしかたない。とりあえず揃えておいたからね、というこれも作り手の思いやりが感じられます。
▼気にせず次いきます。煮物ですね。里芋、椎茸、ごぼう、レンコンあり、ふつうです。はい、次いきます。下段左に入ってまいりました。はい、天むす。天ぷらのおむすびですねえ。これも名古屋発祥です。だんだん判ってきましたね。はい、気にせず次いきます。
▼かまぼこと卵焼き。山菜のおひたしあり。…最後いきます。デザートです。「青柳ういろう」であります。七色ある青柳ういろうのうち白がきております。ビニールの包みを破って一口でいきましょう。甘ったるいお菓子で締める。これで驚かそうとしているのでしょうか。
▼はい。終わりました。結局、この弁当の名にある「お料理」っていうのはなんだったんでしょうか。名古屋の人が考える「弁当の名に相応しい品々」ってことでありましょうか、と考えている間に、新幹線はもう新横浜を過ぎてしまいました。疲れました。
▼今日の名古屋は大雪でした。明日の東京はどんなでありましょうか、あいかわらずぼくは電車での移動が続いております。

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コメント
けっこうコニタンの気に入るかも。きしめん胡麻マヨネーズは実にユニークですよね。これで1050円。さあ、高いか安いか。
投稿: mIKE | 2005.12.21 23:49
とっても勉強になりました。
きしめんに胡麻マヨネーズときましたか!
発想がすごいですね。
売り切れることがあるのだから、
目的は達成されてますね。
携帯での書き込み、お疲れ様でした。
投稿: こにたん | 2005.12.21 07:10